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サイレントエモーショナルサマー
第26章 viaggio Ⅱ

露天のままだと身体が冷えるかもしれないからと、藤くんに両手首を掴まれたまま内風呂へ戻った。軽くシャワーをかけあってから藤くんはプラスチックの白い風呂椅子に腰を下ろす。

「……やばいです。すごいドキドキしてます」

大きく開かれた足の間に座り込む。風呂椅子はそんなに高さがない所為で、私は正座して身体を倒すような状態になった。

そっと、震えるモノに手を添える。ゆっくりと撫で、根元をさわさわと指で刺激するとぴくりと震えるが、流石に瞬殺はせずに済んだ。

ちゅ、と亀頭にキスをする。舌を出し、鈴口をちろりと舐めると藤くんは苦しそうに呻いた。

「大丈夫?やっぱり嫌?」
「嫌じゃないです…なんかぞくぞくって…」
「なら良かった」

ふ、と息を吹きかけて充分に大きくなった先端をぱくりと咥える。大きくて、もう口がいっぱいいっぱいだ。恐がらせないように、痛い思いをさせないように、と唾液をたっぷり絡ませてから舌を這わせた。

「志保さ…きもち、です」

藤くんの声からは完全に余裕が消え去っている。ほほう、これはかなり気分が良い。藤くんは裏筋を舐められるよりもカリの方がお好きらしい。一度、口からだし、カリへとキスをする。ちゅうっと吸い付くと藤くんの足が震えた。

何度も吸いつきながら唾液を絡めた指で鈴口に触れた。空いた手は竿を柔く掴んで、ゆったりと上下させる。

「……っ…」

藤くんの手が私の肩に触れた。悶えて弱い力。気分が更に良くなって竿をしごいていた手を陰嚢へと移した。

「やば、志保さ…ちょっと…っ…」

ぺろりと先端を舐めて、再び口に含む。じゅぼじゅぼと音を立てて顔を前後させると肩に触れていた藤くんの手が強くそこを掴んだ。

「だめ……で、…」

藤くんがごくりと喉を鳴らしたと同時にびくりと咥えたモノが脈打ち、彼の放った欲が口内へ流れ込んでくる。どぷどぷと信じられない量だ。途端に苦しくなって藤くんのモノを吐き出すと同時に白濁液も溢れ、浴室の床を汚した。
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