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サイレントエモーショナルサマー
第7章 erosione
「あの甘いジュースの臭い、腹立ちますね」
「え…?」
― 藤ってすっごく独占欲強そうじゃないですか?
そう、私に言ったのは誰だったか。そうだ、藤くんと同期の女の子だ。
「あの野郎に志保さんを汚されたみたいですげーむかつく」
「いや、え?ちょっと落ち着こう。ま、ある意味汚されたけどさ…」
まずい。藤くんの目が据わっている。これはいつもと違うぞ、逃げなさい、と頭の中に警鐘が鳴り響く。仰向けのままなんとか逃げようと廊下を滑り後ずされば足を引っ張られ、抵抗虚しくうつ伏せにされる。
「藤くん!?」
器用にも下半身の衣服を纏めてずり下ろされ、硬い切先が潤い僅かな膣口にぐっと押し付けられる。無理だ、入らない。
「んぁぁ、っ…」
メリメリと音が聞こえてくるんじゃないかと思った。痛いのはほんの一瞬。藤くんのモノがくれる快感を覚えてしまった膣が待ってましたと涎を垂らし始めるのが分かって、結局乱暴にされるのが好きなどうしようもない自分は鳴りを潜めていただけで死んでなどいなかったのだと思い知った。