パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 狂乱

「知ってたよ。だいぶ前から。他の女と会っていたことはね」


そんなに前から私は浮気をされていたんだ。


ソラ先輩とラブホに行って颯太が嫉妬しなかったのは、すでに自分が浮気をしていたから……。

私を同じ目に合わせて罪滅ぼしをするつもりだったのだろう。


「なんで私に教えてくれなかったんですか。……二人で嘘つくなんて酷い。……酷すぎます」


「嘘つきでごめん。でも、俺は乙羽さんが傷付くような真実を突きつけたくないんだ」


慰めるようにしか聞こえない屁理屈。


違和感は完璧に拭えないけど、ソラ先輩は私の味方をしてくれているんだろう。

何度話しても考えていることは読めないけれど。