この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第1章 浮気

「浮気ってどこからだと思う?」
「ヤッたら」
「なにを?」
「ヤるって言ったら、セックスに決まってんだろ」
終わってから私に背を向けていて颯太の顔が見えない。
けれど、これは私を面倒くさがってる時の声のトーンだ。
「…………。こっそり二人っきりになったり、手を繋いだりするのは嫌じゃないの?……キスとか、添い寝とか」
「は?たまたま二人っきりになる時とか、キスもノリですることあるだろ」
「えっ!?したことあるの……」
「飲み会でさせられたんだよ。でもこうやってお前に言えるんだから、やましい事はないって分かるよな」
そんなことをしていたなんて知らなかった。
私以外の女の子とキス……。
想像しただけで頭が痛くなり、心がギリッと締め付けられる。
「私は嫌だな……」

