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イケないキミに白い林檎を
第6章 反覆
「まったく。遊ぶのは勝手ですけど、他の子を傷付けちゃだめですよ」
「大丈夫。傷付くような子なんていないからね」
物分かりのいい女になるように調教しているんだろうか。
爽やかな笑顔に隠れたあの冷たい裏の顔。
きっと、それで女の精神を鍛え上げているんだろう。
「はあ……。女を甘く見ると罰が当たりますよ。女には勘っていうスキルがあるんですからね」
「甘く見るどころか慎重になってるよ」
「そういう男が一番タチ悪いです……」
「乙羽さんってさ、もしかして――」
「ソラくーん、おまたせ!トイレに行ったらめっちゃ並んでてさー」
誰かがバタバタと走ってこちらにやって来る。