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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
『でしょー!あっ、海ちゃんは絶対ないね。彼女が車で迎えに来てたみたいだし』
大地くんが"海ちゃん"と呼んでいる人は、海田先輩。
異様に明るい性格で面白くて、部内のムードメーカーだった。
私は海田先輩とはただの友達みたいな感じで、付き合いは浅い。
「海田先輩もないよね。絶対ない!」
『友情にヒビを入れるような人ではないからね。それにあの人アホだし、ぶっちゃけ風子ちゃんもタイプじゃないでしょ』
「あはは……」
『……っと言うことは消去法でいくと、ソラくんかなー?』
「え……!?」
『風子ちゃんにいつも優しいじゃん。でもないかー、真面目で女の子が苦手だし。夜に二人っきりになったからお持ち帰りするとか想像つかないもん』
「…………」