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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
『まっ、何があったのか分からないけど、次に会う時まで結婚式の余興に何をやるか考えておいてよ!』
「うん……。ありがとう」
『じゃあ、ボクは講義があるからまたねー』
五分も掛からずに大地くんとの通話を終了した。
ソラ先輩か……。
私より一つ年上である大空 塑羅緒(オオゾラ ソラオ)さん。
名前に二回もそらが付くから"ソラ先輩"と呼んでいた。
偏差値の高い大学の二年生。温厚でしっかりしているイケメン。
一つだけ短所をあげるとしたら、何を考えているのか分からない少し変わったところがある。
高校生の時は面倒を見てくれたり、とても優しくしてくれた。
卒業後はたまに駅ですれ違って挨拶を交わすくらいになってしまったけど。
真面目な人だからラブホテルに他人の彼女を連れ込んで寝取るようなことをするはずがない。
それに……――――