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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
「乙羽さん」
「わっ……!ソラ先輩、なんでいるんですか!?」
「偶然通り掛かったら乙羽さんがいたから」
大地くんと噂話をしていたばかりなのに、なんてタイミングにこの人は現れるんだろう。
ソラ先輩は驚く私に優しく微笑んでから、間を空けて隣に座る。
今日は挨拶だけじゃないんだ……。
余興の話かな……?
でも、ちょうど大地くんが言ってたことを聞きたかったからラッキー。
「今日は忙しくないんですか?」
「うん。今日はバイトはないんだ」
「あの……。この前、余興の話し合いで集まったじゃないですか。
解散した後、ソラ先輩はどうしてたんですか?」
大地くんから聞く限り、禁断の一夜を共にした犯人はソラ先輩が怪しい。
でも、訳があってこの人とは絶対に何かあってはいけない。
じわじわとそのプレッシャーに押しつぶされそうになって怖くなる。
少し考えてからソラ先輩は答えた。