この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第8章 仕置き
「……とんだお節介ですね」
「俺はそんなことをする性格じゃないんだけどね。お節介でも普通ここまですると思う?」
「まったく分かりませんのでもう教えて下さい」
「んー…、簡単に言うと乙羽さんともっと仲良くなりたいってこと。これあげるから」
袋から取り出したのは、駅前に売ってるひよこの顔が描いてあるプリン。
……可愛い。
食べてみたかったけれど、普通の物より高いから手を出せなかった。
「また餌付けするつもりですか。……まあ、仲良くしてやってもいいですけど」
「ありがとう。餌付けして好きになってくれたら楽なんだけどね」
好き……。
どういう意味の好きなんだろう。
でも、こんな汚れた私を突き放さないで叱ってくれる。
もう少し近付いてみるのも悪くないかも……。
ほんのちょっと、ほんの少しだけ……。