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イケないキミに白い林檎を
第8章 仕置き

「……とんだお節介ですね」

「俺はそんなことをする性格じゃないんだけどね。お節介でも普通ここまですると思う?」

「まったく分かりませんのでもう教えて下さい」


「んー…、簡単に言うと乙羽さんともっと仲良くなりたいってこと。これあげるから」


袋から取り出したのは、駅前に売ってるひよこの顔が描いてあるプリン。

……可愛い。

食べてみたかったけれど、普通の物より高いから手を出せなかった。


「また餌付けするつもりですか。……まあ、仲良くしてやってもいいですけど」

「ありがとう。餌付けして好きになってくれたら楽なんだけどね」


好き……。

どういう意味の好きなんだろう。


でも、こんな汚れた私を突き放さないで叱ってくれる。

もう少し近付いてみるのも悪くないかも……。

ほんのちょっと、ほんの少しだけ……。

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