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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
「コンビニに行ったよ」
「そうだったんですか」
やっぱり、ソラ先輩とは何もなかった。
良かった……。部活仲間とドロドロの関係にならなくて。
「どうして?」
「実はみんなと解散した後の記憶がなくて。起きたら……」
「ん……?」
「なっ……、なんでもないです」
起きたら彼氏以外の男とラブホテルにいたなんて、流石に他の人に言えない。
「何かあったんじゃないの?」
明らかに疑ってるような目で見てくるソラ先輩。
いつもこうやって私の考えていることを探ろうとする。
勘が鋭いこの人に隠し事をするのは、前から難しかった。
「えっと……、人探しをしてて。場所と曜日と時間帯が同じだったらもう一度会うことができると思いますかね?」
さっきの発言を逸らすように適当に誤魔化した。