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イケないキミに白い林檎を
第9章 元彼

「なんだそれ。オレが妬くの分かってて言ってんの?」

「さあ。思ってることを言っただけだから」


ソラ先輩の言っていたとおりで颯太は素直で単純だった。

嫉妬をさせた後、ホテルに誘われて直行した。

付き合っていた時は、いつも颯太の言う事に従っていたから懐かしい。


久しぶりにするセックス。

これは自分を安売りして、汚しているんじゃない。

好きな人と愛し合うんだから間違っていない……


部屋に入ってからすぐにキスをされて、服の上から胸を愛撫される。

しかし、私は胸まで捲り上げられた服を脱がされないように抑えた。


「全部脱がねえの?」

胸元にあるキスマークを颯太には絶対見られたくない。

経験が豊富なら何なのかバレてしまうし、これ以上嫉妬させてしまったら冷めてしまう可能性もある。


「寒いから上だけは脱ぎたくないな……」

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