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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
「うーん……。会えるんじゃない?」
「そうですよね!見つけられるように頑張ります!」
「頑張って。ところで、颯太とは上手くいってる?」
「えっ……、あっ……はい!もちろん上手くいってて、ラブラブですよ」
「……それなら良かった」
私を応援してくれているようにソラ先輩は爽やかに笑った。
綺麗な黒髪に、整った顔立ち。
目立つような人じゃないけれど、高校時代は地味にモテていた。
外見と性格は全然違うけれど、颯太とどこか似ている感じがある。
なぜなら、颯太とソラ先輩は……従兄弟だから――
ぐうっ……
問題が一つ解決して安心したらお腹が鳴ってしまった。
ずっと悩んでいたせいでお昼ご飯を食べていなかった。
「もしかしてお腹空いてる?」
「あはは……。コンビニ行っていいですか?」
「うん。俺も一緒に行くよ」