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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
二人で近くにあるコンビニに行った。
節約したいし、50円の栗もなかアイスにしよう。
ついでにお菓子コーナーにふらりと向かった。
「これ、颯太の好きなベーコン&ブラックペッパーのお菓子!遊びに行くとこればっかりあるんですよね」
「あー、それ昔から好きだったかも」
「小さい頃から親父だったんですか?」
「ははっ、そんなこと言ったら怒られるだろ」
「そうなんです!親父じゃなくてまだお兄さんだって」
ソラ先輩は唯一彼氏のことを話して分かってもらえる存在。
颯太からも公認の友達だから、隠すことなく一緒にいられる。
ベーコン&ブラックペッパーのお菓子を3個手に取った。
いつ会えるか分からないけれど、アパートの前のドアに掛けておけばいいよね。
今日の晩酌のお供になるだろうし。
きっと喜んでくれるはず。
でもこれってなんか、機嫌を取ってるみたい。
「どうしたの?本当は何か嫌なことでもあったんじゃない」
「あはは……」
苦笑いをして、心配してくれるソラ先輩の話を流した。