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イケないキミに白い林檎を
第10章 告白
次の日の夜。
ゆっくりと過ごして気持ちを休ませる暇もなく、先に約束していた用事が入っていた。
今週は我ながら男遊びが多いような気がする。
でも相変わらず怒られるような立場ではないし、この人と遊んで怒る人もいない。
……私を叱ってくるのは、この人だけだから。
「今日は付き合ってくれてありがとうございます。おかげで食べたかった冷麺が食べれました」
「いいよ。いつでも付き合うから、また食べたい物があったら言って」
その人の正体は、怒るなんて想像できないほど優しく微笑むソラ先輩。
ご飯を一緒に食べに行ってから、また家にお邪魔していた。
遊びに来たというよりは、連れて行かれたと言っていいかもしれない。
ソファに座るソラ先輩に手招きされて隣に腰掛けた。
大丈夫。
今までの経験上、この人とは男女の一線を越えるのはないと言い切れる。
「最近、何かあった?疲れてない?」
顔に出ているのだろうか。
颯太と樹さんの事でいっぱいいっぱいだったからかな。
「あはは……。忙しかったからですかね。ちょっと、……疲れちゃいました」