この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第11章 片想い

「あははっ、これじゃ子供ですよね。もう少し大人の女性みたいにクールになれるように頑張ります」


「いいや、乙羽さんはそのままでいいんだよ」

「えっ……」

「そんなところも可愛いんだから」

静かに呟いてすぐに色んな種類の魚が泳ぐ大きな水槽へと視線を逸らす。

まるで私から遠ざけるように。


「……ソラ先輩」

不安げに名前を呼ぶと、私の右手にそっと触れてから優しく握られた。

一瞬だけ震えを感じた大きな手に引かれて、止めていた足を進ませる。


緊張していたのは、私だけじゃなかったんだ……。


行動を読むことが困難な彼と共通するこの気持ちが自然と愛おしくなる。


繋がる手に応えるため、ほんの少しだけ力を入れて握り返した。

恋人繋ぎではなく、友達同士でするような繋ぎ方。

これくらいなら……してあげてもいいかな。

私は一応ソラ先輩の彼女なんだから。


/894ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ