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イケないキミに白い林檎を
第11章 片想い

でも颯太と会わないと、この先復縁できるか話が進まない。

「じゃあ、また連絡するよ」


そっか……。
だったら、こうすればいいんだ……。


「待って下さい。やっぱり……――」

お願いしたいことを言って、手を振ってソラ先輩と離れた。


他の男と遊んでいた頃は、深夜帰りか泊りのどちらかだったのにずっと早い帰宅。


自分の部屋に行って、ベッドに寝転びながら合鍵を手にして眺める。


あれ…、何か大事なことを忘れているような。

あ……、そう言えばエッチしなかった。

私がキスを拒んだのが原因なのかな……。


男と遊ぶと言えば、いつもしていたからするものだと思っていた。
でもセックスをしないで遊んでも心が満たされるものなんだ……。

そんなことを考えながら、新しくできた思い出に浸る。


彼女になって貰った合鍵。
ピンクのうさぎのキーカバーは何度見ても可愛かった。

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