この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第11章 片想い

「おまえは変なところに真面目だよな。あー、どれだけクソ真面目なんだよ」

「でも彼女に疑われないで済むじゃん」

「確かに、玲亜は嫉妬深いから間違ってねえけど」


冷や冷やしながら聞いていたけど、私とソラ先輩が付き合っていることはバレていないようだった。


部屋に入れてもらうと、また足の踏み場がないほど散らかっていた。
片付けができないは相変わらずのようで呆れてしまう。


「そう言えばお袋から聞いたんだけど、ばあさんがついにボケたんだって?」

「うん、何度も同じこと言ってるって。たまには顔見せてあげたら?」

「余計にめんどくせーから行かねえ」

放置されていたお菓子の袋やお酒の缶を捨てながら、二人の話を聞いていた。

ソラ先輩に負けたくないとか言ったり、嫌な顔をしたりするけど、会うとなんだかんだ言って仲良しだから安心する。


世間話がひと段落ついた頃に、私もゴミ捨てを終えて座った。

「オイ、塑羅緒。お菓子買って来い」

「大丈夫。すでに買ってきたから必要ないよ」

来る途中で買ったお菓子を手にして私が颯太に言う。


「それじゃあ、駅前で売ってたロールケーキ買ってきて欲しいんだが……」

ロールケーキ……

私と颯太が別れた日に玲亜さんが言っていた食べ物……。


/894ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ