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イケないキミに白い林檎を
第11章 片想い

「え……」

颯太が浮気されてる……?

あんなに颯太を好きでいた玲亜さんが他の男を見ているなんて信じられない。


「元カレと切れてねえみたいで。まあ、玲亜に彼氏がいた時に相談されて関係を持っちまったのが悪いんだけど。恋人がいる同士、分かり合えるところもあってな……」

「…………」


つまり、颯太は私の不満を玲亜さんに話していたんだ。

彼女だった私とは向き合わずに……。


「でも別れてから風子が今まで付き合った女の中で一番だって分かった。離れてみてから知って後悔してる」

「………」



「おまえのこと、捨てて本当に悪かった……」

「…………」

懺悔を黙って聞くことしかできなかった。

颯太も私のことが好き、しかも今まで付き合った中で一番の女。


謝罪と好意、欲しかった言葉が一気に降ってきてすごく嬉しいはずなのに、喉に大きな何かが詰まっているように苦しかった。


起き上がって脱がされた服を着ていると、テーブルの上に置いてある見た事のない綺麗な物が目に入った。


「この白い箱は何?」

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