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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
ひとりになってから、先ほど座っていたベンチにまた腰を掛けてビニール袋を開ける。
私のアイスと颯太にあげるお菓子だけ入っていると思っていた。
中を見るとミルクティーとたまごサンドまであった。
ソラ先輩が自分の分を取り忘れたんじゃない。
自然とそれが分かった。
なぜなら、私が好きな組み合わせだったから。
高校生の時、小腹が空いた時によく食べていたセット。
覚えていてくれたんだ……。
素直に嬉しかった。
彼氏ができても変わらず優しくしてくれて。
機転が利いて、これと言った問題がなく完璧な先輩。
だけど…………
やっぱり……あの人のことを好きになれない。