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イケないキミに白い林檎を
第2章 追求
お腹を満たしたあと、颯太の住むアパートへ向かった。
普段利用する駅から電車と徒歩で三十分くらい。
一人暮らしの人が多そうなところだった。
角部屋なら通りかかる人も少ないだろう。
ドアにお菓子が入ったビニール袋を掛けた。
スマホを見るともう午後七時。
メッセージは来てないから、まだ仕事なのかな……。
試しにドアノブを捻ってみる。
すると、鍵が空いていた。
たまにおっちょこちょいだから、鍵を掛けないで仕事に行ったのだろうか。
防犯がてら待ってようかな。
様子を伺うようにそっと玄関に入った。
いつも仕事に履いていく靴が置いてある。
帰ってるのかな……。
部屋は暗くて静かだから、もしかして寝てる……?
足音を立てないように、短い廊下を進んで部屋のドアを開けた。
「っ……!びっくりした!」
ベッドで寝ていた颯太が飛び起きた。
「えへへ、来ちゃいました……」
布団を被っていないところを見ると、颯太はなぜか上半身裸だった。