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イケないキミに白い林檎を
第13章 秘密の行為
浴室に行って新しい着替えを置き、体を温めるためにシャワーを浴びる。
スッキリとしてあがると、濡れた服と用意しておいた着替えがなくなっていた。
あれ……、どうしてないんだろう?
白いバスタオルを胸元に巻いてから探す。
服だけではなくブラジャーとパンツまで消えており、近くを探しても一向に見当たる気配はなかった。
まさか、誰かに盗まれた……!?
意地悪をする変態は消去法でいくと、ソラ先輩しか考えられない。
でも私を困らせる幼稚なことはしない人だ。
ここは、頼るしかない。
「ソラせんぱーい……」
呼んでみると、都合良くすぐにやって来てくれてドアを開けて入ってくる。
「乙羽さんどうしたの?……って、ごめん!」
バスタオル一枚の私の姿を見て、即座にドアを閉めてから背を向けた。
「いえ、私が呼んだんですからお気にせず。ここに置いたのに、なぜか着替えがなくなってしまったんです」
「じゃあ、誰かが盗ったってことか。あっ、……俺は盗ってないからね」