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イケないキミに白い林檎を
第13章 秘密の行為

それでも私は放っておけなくなって、料理を終えてから外へ探しに行った。

少し離れた小屋の屋根の下に莉乃さんは座り込んでいた。


「莉乃さん、カレーができましたよ。一緒食べましょう」

沢山泣いていたのか、莉乃さんの顔は涙でぐしゃぐしゃになっている。


「……あんなに酷いことしたのに?」

「大丈夫だったんですから気にしないで下さい」


「あなたの服と下着を盗んで廊下において見せびらかすような酷いこともしたのに?」


やっぱり莉乃さんが犯人だったんだ……。


「それはびっくりしましたけど……。でも、せっかく海田先輩の彼女さんと会えたんだし仲良くなりたいです」


隣に座ってから莉乃さんの方を向いて微笑むと、涙を拭いてから話してくれた。


「馬鹿な事して本当にごめんなさい……。LOINEであなたと悠馬がやり取りしてるの何度も見掛けたからすごく不安になってたの」

メッセージでは打ち合わせのことの連絡をしていただけであって、後ろめたい内容を送ることは一切していない。


でも彼女として疑ってしまう気持ちは分からなくない。

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