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イケないキミに白い林檎を
第14章 それぞれの愛
「えっ……、どこがですか?」
「いい意味で雰囲気が変わったなって思いまして。彼等とこれからも仲良くいて下さいね。そして今度みんなで学校に遊びに来てください」
「はい。今日は本当におめでとうございます」
一礼をして話を締めて一歩前へ進むと、私の後ろにいたソラ先輩と先生が話す。
「ブロッコリー狙って投げたの分かりました?塑羅緒くんにキャッチしてもらえて嬉しかったですよ」
「ちゃんと野菜を食べろってことですか」
「あはは、違いますよ。……今度は君が幸せになって下さい。彼女と一緒にね」
私に一瞬だけ視線を向けてから、先生は満面の笑みをしてソラ先輩に言った。
「ありがとうございます……」
見送りが過ぎた後。
余興のメンバーで立ち話をしていた。
すると谷間が見えるドレスを着た年上のセクシーな美女がこちらへやって来る。
「いたいた~!あなた達の余興、素敵だったわよ。三次会はお姉さん達と一緒に飲まない?男の人数が足りないのよ」
まさか逆ナンパされてる……!?