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イケないキミに白い林檎を
第14章 それぞれの愛
「僕も綺麗なお姉さん達と一緒に飲みたいです!ジュースしか飲めませんけど」
フリーの大地くんは躊躇う素振りもせず潔く返事をする。
しかも大人の女に魅了されて鼻の下を伸ばしていた。
「あら、可愛い。そっちのイケメンくんは?……エッチなことしてあげてもいいのよ」
色気を効かせた声でソラ先輩に言い寄り、ボディタッチをしようとする。
しかし、腕に触れる前に避けた。
「大切な彼女がいますし、お姉さん方に全く興味がないので失礼します」
セクシーな美女の誘いを爽やかな笑顔でバッサリと断り、私の手を引いてその場から遠ざかる。
「ソラ先輩、私に気を使わなくていいんですよ?私だけ浮気を許可されているのはフェアじゃありませんし」
「乙羽さんは俺に妬かないんだな」
「え……」
「いや……。二次会は行かないんだろ?一緒に帰ろう」