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イケないキミに白い林檎を
第14章 それぞれの愛
湯船を泡風呂にして温まり、バスタオルを体に巻いて浴室を出た。
今度はソラ先輩がシャワーを浴びに行く。
その間、ベッドに腰を下ろしてスマホを弄る。
ぼーっとしながら情報サイトを長らく見ていると颯太からメッセージが届いた。
【さっき言ったことマジだから。浮気したこと反省してるし、もう二度と裏切りたくないと思ってる】
…………。
確かに、今まで見たことがないくらい必死な姿だった。
まだ完璧には信じられないけど、嘘を付いていないと希望を持ちたくなる。
全部終ってから連絡して欲しい事を書いて返信をするとすぐにメッセージが返ってきた。
【風子はオレのことまだ好きか?】
なんて返せばいいだろう。
ちょっと好きじゃなくなった?
好き?
あれ……、好きってどう言う気持ちだっけ……
「どうしたの?」