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イケないキミに白い林檎を
第15章 キミともう一度

リビングに戻り、置いておいたスマホを見ると颯太からメッセージが届いていた。

まだ昨日送ってきた内容に返事をしていない。

催促かなと思いながらメッセージを開く。


【明日の夜、来れないか?玲亜が風子と話をしたいらしい。一向に話のケリが付かないから頼む】


なぜ玲亜さんが私と……?


目を通し終えると嫌に鼓動の音が大きく鳴る。


前に私とした浮気が玲亜さんにバレた?

それとも颯太が昨日言っていたことを実行したか。


玲亜さんと言えば、忘れもしないあの瞬間を思い出す。
私から颯太を奪った時。

あの時の印象が強いせいで、私の中で彼女はこの世で最も恐ろしい存在となった。

だからこそ、もう二度と会いたくない。


でも颯太は話し合いで困っている。

それに私が行けば、颯太を助けられて奪い返せる。


……どうするべきなんだろう。


スマホを手にして困り果てる私にソラ先輩は心配そうに視線を向けてくる。

思い切って事情を話すと、悩むように考えてから答えをくれた。

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