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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと
「当たり前だ。風子がどこで何やってるか分からねえからこそ余計にな」
「そっか……。……連絡しなくてごめんなさい」
心配してくれていたんだ……。
人一倍ドジって言われるのは気に食わないけど許してしまう。
怒られるのが怖くて、喧嘩もしたくなくて聞かないでいたから知らなかった颯太の想い。
それが分かって向き合う一歩を踏み出せた気がした。
「昨日片付けたばかりなのに、また部屋が散らかってる……」
「オレは風子がいねえと何にもできねえんだよ」
「ええ……?颯太でもこのくらいできるでしょ?」