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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと

「処女じゃねえのにそんなに驚くな。それとも、もうエッチな気分になってんのか?」

颯太に腕を引かれて建物の影に連れられた。

私の着ているVラインのセーターの中に手を入れ、胸の突起に指先を当ててコリコリと撫でる。


「待ってっ…!誰か見てたら……」

「このくらいいいだろ。誰も見てねえよ」

「でもっ……、んっ……」

「乳首起ってきてやらしいな」


目に見える範囲を気にすると、近くには風俗店と女の裸のポスターが貼ってある映画館があった。

話している間にこんな所まで来ていたとは……。


汚れているベンチには、酔い潰れて寝ているのか顔を真っ赤にした女がだらしない姿で座っていた。

谷間が見える上着とミニスカートから堂々と見えるフリルの付いた真紅のパンツ。
股を開いて座っているせいで嫌でも目に付く。

もしやと思って颯太の方を見ると、私の胸を触りながら視線はあの女の方にいっている。


「……他の女見てるでしょ」

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