この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り
禁断の夜を過ごした一週間後。
私は浮気してしまった日と同じ服装と時間帯に具合が悪くなった場所で立っていた。
そこはファミレスの近くの駅前の通り。
もしかしたらあの夜を共にした人に会えるかもしれない。
そう思いながら人探しをした。
どんな姿と声をしていたか全く記憶にないから絶望的だけど。
私を見つけてくれるはずはないか……。
「――――この前の女の子じゃないですか。あれから大丈夫でした?」
諦めていたら三十代くらいのスーツ姿の男が話し掛けてきた。
奇跡的にもその人物がやってきて、不安と希望で心拍が早くなる。
「先週ここで具合悪くなってましたよね」
この人が、あの夜一緒に寝た人……!?
「そうですけど。……どうして先週あんなことしたんですか?……私が誘ったとかないですよね」
「それってエロい意味で?」
「はい……」