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イケないキミに白い林檎を
第16章 わたしのこいびと
「さっき颯太から言われて気付いたんですけど、クリスマスイブなんですよね」
「そうでもあるけど、乙羽さんと俺が付き合って三ヶ月目になる日だよ」
半強制的な契りをして三ヶ月。
私がソラ先輩に惚れたのか答えを告げなければならない約束の日。
「……分かってます」
複雑な心境になってきて拳を作る手に力が入った。
「この三ヶ月は特にあっという間だった気がするよ。よく逃げ出さないで俺と一緒にいてくれたね」
寂しさを埋めて貰って、好条件を出されたからには逃げ出す理由なんてなかった。
「最初はどうなるかとても心配でしたけど、悪い条件じゃなかったですし。……それに私はソラ先輩を利用するつもりで付き合ったんですから逃げないのは当たり前です」