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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り

この男と一度寝ている。
だから情が湧いてしまったのか拒絶できなかった。


「ンンッ……、はあっ……。……違いますッ……」


男はまだ濡れ始めたばかりの私の秘部へ中指をねじ込んでくる。


痛いのに、気持ちいい…………。


はっきり言うと彼氏以外の男にこんなことをされて気持ち悪い。

しかし、性的な快感が勝ってしまい体の力が抜ける。

指を抜かれてから男の体にしがみついた。


「ビチャビチャになってきましたね。これからホテル行きましょう。……もっと気持ち良くしてあげますよ」


カラオケ店から出た後、調子に乗った男にグイッと強く腕を引かれた。


「離してください。私には彼氏が……」

「いいから来てください」

「いっ……、いやあッ……」


周囲には歩いている人がたくさんいるから助けを求めることはできる。

でも恥ずかしくて声を上げることはできなかった。


どうしよう。このままだと連れて行かれる。

そして、また浮気と言う名の罪を重ねてしまう。


嫌だっ……!

これ以上、苦しい思いをしたくない。


腕を振りほどこうとしても力の差が違い過ぎて抗えない。

怖くて目にじわりと涙が浮かんできた。



助けて……、颯太っ……!

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