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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
誘惑したい男か……。
考えるとすぐ脳内にチラつく人はいる。
でも……
「……そんな人はいない」
この返事に反応したのか、颯太は私のスカートを捲ってパンツの中に手を侵入させて秘部に触れる。
「ちょっと濡れてんな。オレならいつでも誘われるの待ってんだけど」
欲求不満になっている訳ではないのになぜか濡れていたようで。
ムードも何も感じないこの状況で私にスイッチが入るわけがなかった。
「…………。友達になるって言ったよね?」
なんだよ、その嫌がるような顔は。やらねえよ。やる気のねえ奴としてもつまらないからな」
つまりセックスをしたかったんだ。
体は触ってくるものの行為まではしていない。
数多くの女を抱いてきた過去を持っている割に頑張って我慢してくれているとは思っている。
少しずつ私の中で颯太の印象が前より良くなっていた。
このまま行くと私の好きな人に戻るのかな……。
分からなくなってしまった気持ちもそのうちハッキリするのだろうか。