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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
「ねえ、一つ聞いてもいい?……好きってどう言う気持ちなの」
真剣に質問を投げると颯太は眉を寄せて面倒くさそうな態度を取る。
「はあ?そいつが欲しいと思ったらじゃねえの。好きになったら自分のものにしたくなるだろ」
自分のものに……。
確かに颯太と付き合ってて不安になった時、私だけ見て欲しいとは思った。
一生懸命に尽くしたくなる気持ちが好き……?
「っうか、好きになったかならねえかなんて普通に分かるだろ。風子だって前はオレのこと好きだったんだろ」
「うん……。あの頃は分かっていたと思うんだけど……」
「それより腹減ったから飯作ってくれねえ?」
「もう、真剣に聞いてるのに。ところで私はいつまでご飯を作りに来たらいいの!?少しは自分で料理を覚えてよ」
「オレが死ぬまで」
生きてる間ずっとと言う事は……
何秒間か考えて結婚という二文字が出てきた。
「ええっ!?何を言って……」