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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り
「あの夜、乙羽さんと一緒に寝てたのは……俺だから」
意味が分からなかった。
何言ってるの、この人。
「は……?大地くんに聞かれた時は、空気を読むために嘘をついただけですよね」
「家に送り届けたってことは嘘だけど、他のことは真実を言ったまでだけど」
「えっ……」
最悪……。
つまり、私は彼氏の従兄弟と浮気したってこと……?
「起きたら乙羽さんがいなかったから」
そこまで言われると確定だ……。
大切な従兄弟の颯太を裏切って、何の罪悪感も見せずに過ごしているこの余裕に腹が立った。
「ソラ先輩、最低です!……そういう人だとは思ってませんでした!」
高校生の時からいい先輩だと信じていたのに……。