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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
着々と引っ越し作業が進み、昼前には終えることができた。
ハプニングがあったけど、三人で一緒に協力し合えて楽しかった。
「今日は手伝ってくれてありがとな。そう言えばもうすぐ成人式か?」
「うん。明日かな」
「中学の頃の女が可愛くなっていてびっくりするぞ。良さそうな女見つけて、いい加減に彼女作れよ」
ソラ先輩に新しい彼女……。
私じゃなくて他の女の子と……。
「んー……。……それもいいかもね」
――ズキン。
次の彼女ができてからのことを口走っていたくせに、いざそれを想像すると嫌になる。
あの時の私と今の私は矛盾していた。
気分が上がったり下がったりで心が掻き乱される。
…………その原因を薄々と気付いていた。