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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
その後、颯太がお昼ご飯を誘ったけど、やんわりと断ってソラ先輩は帰って行った。
邪魔をしないようにと考えてくれたのか、私といるのが気まずいのか。
もっと一緒にいたかったのに……。
「ねえ、颯太。成人式って何するの?」
「はあ?式に決まってんだろ。オレの時は式が終わった後、中学の時の同じクラスの奴らで飲み会をやってたな。
それで意気投合して、女をお持ち帰りする奴もいた」
「飲み会……。お持ち帰り……」
可愛くなった同級生の女の子がたくさん……。
きっとソラ先輩は女の子に目を付けられるんだろうな。
優しくて、カッコイイって……。
言い寄られているところを想像すると、モヤモヤして不安が襲ってくる。
いやだ……
私以外の女の子を見て欲しくない。
他の女の子にソラ先輩をとられたくない……。
我儘だけど、とられたくないよ……。