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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
「そうそう。サークルのグループトーク見なかったの?あんなに仲良かったのに、飲み会の日を忘れるなんて先輩が悲しむわよ」
他のことで頭がいっぱいでサークルのグループトークを見ていなかった。
ソラ先輩に縛られてから、サークルの先輩達とは会っていない。
先に行ってて欲しいとリーダーと加川先輩に言って逃げたまま音信不通にしていた。
「実は色々あって……」
「あー、知ってる。加川先輩に振られたのよね。でもあの人たちサッパリしてるし、気にすることないから」
「うーん……。どうしよう……」
あれからかなり日が経過しているし、今更どんな顔をして会えばいいのやら。
一応、体の関係もあったから余計に気まずい。
「いいから行こうって!彼氏いないんでしょ?」
彼氏と言う単語が槍となってナーバスな心を容赦なく貫く。
「いないけど……」
「だったら、男と遊んでもいいじゃん!ねえ、お願い!女一人じゃ寂しいから付き合って~!」
女友達のお願いを断れなくて、仕方なく付き合うことにした。
悪い人たちではなかったから、謝罪も兼ねて飲むくらいならいいかな……。