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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
少し不安になりながらもサークルの飲み会に顔を出す。
歓迎会の時と同様にメンバーは私と女友達以外は全員男。
新しい女子部員は、相変わらず入ってきていないようだった。
リーダーと加川先輩から離れて座り、女友達の隣で大人しく飲む。
心配とは裏腹に、無難な話しか振られなかった。
「二次会も行きたいんだけど、風子も行かない?」
「私はそろそろ帰りたいんだけど……」
「ええ!?風子、お願いだから付き合って~!今度、他の大学の男との合コンに誘うから」
「風子ちゃんも二次会おいで。友達が可哀想でしょ?」
言い寄る女友達。それに周りの先輩たちからの誘い。
ますます断りにくくなり、渋々付き合う羽目になった。
二次会をすることになった場所は、リーダーの住むアパート。
寂しさに負けて、淫らに走ってしまった消したい思い出がある場所。
リーダーと加川先輩、サークルの先輩三人、女友達。
この人数で入ると、狭い部屋が余計に狭く感じる。
とにかく早く帰りたい……。
正座をして唇を紡いでいると、リーダーが私の隣に来て肩をポンッと叩いた。
「風子ちゃん久しぶりだねー」
「あっ、……リーダーお久しぶりです。あの後、連絡しなくてすみませんでした」