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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕

「あっ、ごめん。……やっとここまで来れたから嬉しくて」

強い力から放されて顔色を伺うと、曇りなく晴れているように微笑んでいる顔が見れた。

付き合っていた三ヶ月。私が好きになるか、好きにならないかずっと待っていてくれたんだよね……。そして別れてからも……。


「私も嬉しいです。本当の本当に好きです」


静かに喜ぶ姿に幸せを感じて私も笑みを向けると再び抱き寄せられ、

「俺の方がもっと好きだよ」

っと耳元で囁かれて甘いご褒美を貰えた。


傍にいて心が穏やかになるのに、息が苦しくなるほど鼓動が煩い。

ソラ先輩と離れてこの気持ちを知った時のようにドキドキしている。寧ろ今はそれ以上に。


「この流れで言うと、私達は復縁できるってことですよね」


「ねえ、乙羽さん。さっきから勘違いしてない?」

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