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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
意地を張っているとコツンとおでこを当てられた。
「それとも一度別れたことにしたいの?」
こうやって私が考えもしていない屁理屈をこの人は言ってくる。
でもそんな先輩には敵わない。
「……したくありません。これまでもこれからもソラ先輩の彼女でいたいです」
「じゃあ、これからもよろしくね」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
目を合わせてから、唇をそっと重ねる。
柔らかい感触が脳に響いていく頃に下唇を甘噛みされてソラ先輩のペースに落とされていく。
優しいのに強引。
でもそれに合わせようとすると受け入れてくれる。
夢中になって熱いキスを何度も交わしていると、体から寒さが消え去り火照りが出てきた。