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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り

私たちをベッドの上に座って腕組をして見下ろす颯太。
どんな表情をしているのか、よく見るのがとても怖かった。

少し沈黙が流れた後に颯太が口を開く。


「風子、浮気してんじゃねえよ」


「っ…………!」

やっぱり怒ってる……。

怒られて当然のことをしたから仕方ないけど。

悲しくなってきてまた涙が滲んできた。


「――――っと言いたいところだが、風子をラブホに連れてけって言ったのはオレだ」



なに……、それ……。

颯太が私を捨てた……?


意外な答えが耳に入ってきて颯太を見てみると、怒っておらず、すました顔をしていた。



「あの日、塑羅緒から電話が来たんだよ。風子の体調が悪いから迎えに来いって」


「えっ……。そうなの……?」


「でもオレは出張先から遠くて行けねえし。それで、近くにラブホがあるだろうからそこで寝かせとけって言ったんだ」


事前に連絡してくれてたんだ。

でもそうなると、颯太は私とソラ先輩が一夜を共にしたことを既に知っていたことになる。

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