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第18章 イケナイキミに捧ぐ✕

「どうして今までエッチしてくれなかったんですか？」

愛を初めて紡いだ後、私はソラ先輩の腕枕に甘えていた。


「なんでだと思う？」

前に聞いた時は『秘密』とはぐらかされたこの疑問。

ただ意地悪をしていただけには思えない。何か原因があるとしたら私の事。


「……私の体が汚れているからですか」


颯太と別れてから寂しさを埋めるため、好きでもない男に汚されたこの体。

快楽を求めて狂ってしまったせいで無意味に経験の数だけ重ねていった。


消せるものなら消したい。
綺麗なままでソラ先輩に抱かれたかったと今になって思う。

でも自分を安売りした過去は消すことができない。


ソラ先輩がすぐに否定しない辺り、この回答は当たりなのだろう。