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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
「そうなんですね。私も人見知りしちゃうので気持ちが分かります。ソラ先輩とは同じだい……」
んんん……!?
すぐ目の前で起きている状況が信じられなくて目を大きく張る。
「ちょっと待って。彼女のいる前でそれはダメだよ……」
女の子はソラ先輩の肩に体重を乗せるようにべったりとくっついた。
彼女がいるのもおかまいなしに、腕に絡み付いて恋人のように甘えている。
冷たい空気が肌を刺すように通り過ぎた。
過去に見た事のある光景に心が大きくざわつく。
電車に乗ってた時、颯太を玲亜さんに奪われた様子に似ている。
またあの時と同じように彼氏をとられちゃうの……?