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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
女友達にムキになって嫉妬している私がおかしいとでも言うのだろうか。
初対面でこんな態度をとられて不信感が募る。
「なっ……、なあ。いきなり笑うなんて、乙羽さんに失礼だろ」
「だって、ごめっ…、もうだめっ……」
女の子がやっと喋ると、ソラ先輩の胸元に触れて顔をどんどん近づけていく。
この雰囲気は明らかにキスをしようとしている。
やだ……。やめて……。
もう…、私の前から大切な人を奪わないで……。
キスを迫る女の子を突き放そうと手を伸ばす。
目に映る光景に耐えきれなくなり、泣き崩れそうになる。
「やめて!触らないで下さい!さわらな……、うっ……。私の彼氏を…とらないで……」