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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り

「散々ヤるなって言ったし、具合悪い女を寝取ることはしねえだろ。塑羅緒は根っからのクソ真面目だからな」


「まあ……ね。でも、俺も一応男だってことを忘れないで欲しいんだけど」


「かなり信頼されてるんだから喜ぶとこだろ」


颯太はどれだけソラ先輩のことを信じているのかな。

ソラ先輩が女の子が苦手だから裏切るようなことはしないと思ってたとか……。


いや、もしかして颯太は私よりもソラ先輩の方を信頼してる?


彼女より従兄弟の方を信頼してるって、なんか複雑……。



「乙羽さんは自分が浮気したって勘違いして苦しそうだったみたいだけど」


「ふーん。だから浮気のボーダーラインがどうとか聞いてきたのか。とにかく、ヤッてねえんだから怒ってねえよ」


「よかった。……颯太っ!」


ソラ先輩がいるにも関わらず颯太に抱き着いて唇に軽くキスをした。


私の浮気疑惑は彼氏の前で潔白されて一件落着。



本当にソラ先輩とセックスをしていないのか信じられないけれど――――


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