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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り
「…………。邪魔者はそろそろ帰るか」
ソラ先輩が部屋を出ようとした時に、颯太が声を掛けた。
「おまえも泊まっていけば?」
はっ……!?
颯太はなんてことを言ってるんだろう。
もう終電が行ってしまった時間で泊まることを勧めるのは分かるけど……。
「俺は颯太と乙羽さんがイチャイチャしてるところを見たくないんだけど」
ソラ先輩がいたら恋人同士でする行為ができない。
「風子を泣かせた罰として、前に遊びに来た時の続きやってもらうからな」
「ああ……。あれか……」
呆れた顔で颯太の申し出を受け入れたソラ先輩。
私に対してもこれは罰かもしれない……。
今すぐ愛し合いたくてもできない状態だから。