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イケないキミに白い林檎を
第18章 イケナイキミに捧ぐ✕
夜景を見ながら寄り添っていると、ソラ先輩がポケットから小さな箱を取り出した。
「……はい。遅くなったけど、クリスマスプレゼント」
「私はもうサンタさんからプレゼントを貰える年齢じゃないですよ?」
「ははっ。恋人にプレゼントを贈る人もいるんだよ」
ケーキに豪華な食事、ロマンチックなデート、そしてプレゼント。
私の考えるクリスマスのイメージがさらに豪華になった。
「でも受け取れません。まだソラ先輩にプレゼントを用意してないですし、準備ができたらで……」
「お返しは何もいらないよ。昨日と今日で俺は乙羽さんから最高のプレゼントを貰ったし。だから、これを受け取って欲しいな」
何もあげてないと返事をしようと思った前にそのプレゼントの内容に気付いて口元が緩む。
「そっ…、そこまで言うなら。……ありがとうございます。中身を見てもいいですか?」