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イケないキミに白い林檎を
第19章 もっとたくさん教えて…

「あらー!もしかして彼氏?」

冷や汗をかきながら顔を上げる。

ドアが開く前にソラ先輩とは離れたから、キスしているところを見られるのはなんとか回避できた。


「うっ、うん。えっと……」

ぼんやりとする頭でどんな風に紹介しようか迷っていると、即座に切り替えたソラ先輩はお母さんの方を向いて正座で深々と頭を下げた。


「初めまして。お邪魔してます。大空 塑羅緒と申します。風子さんとは真剣にお付き合いさせていただいています」

「風子の母です。娘がいつもお世話になってます~」


「いえ、こちらこそお世話になっています。あの……、心ばかりの品ですがどうぞお受け取りください」

お母さんに渡した物は、コンビニにまわる前に人気お菓子店で買った菓子折り。
挨拶すると予想して準備したのかな。

なんでこんなにしっかりしてるんだろう……。

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