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イケないキミに白い林檎を
第19章 もっとたくさん教えて…

「必要最低限の会話なら大丈夫だよ。それに乙羽さんのお母さんとは、今後のことを考えて良好な関係を築いておきたいから」

今後のこと……。


「それにしても、ソラ先輩の名前の漢字は難しいですよね」

照れくさくなって、話を逸らした。

「うん。……中学生の日直の時、同じ当番の女に俺の名前が書けないから一緒に当番やるの嫌って影で悪口言われていたことあるよ」

「もしかして、そのせいで女の子が苦手になったとか?」


「あの頃は思春期でデリケートだったからそうなったのかも。後は、恋愛経験豊富の二人と一緒にいたら……ね」

振られまくりの海田先輩と女たらしの颯太から女の闇を知ったのだろうか。

でも女が苦手なおかげで、彼女としては余計な心配の種が減って助かっている。
その人たちに感謝しないと……。


だけど過去の事も話してくれるものなんだ。

これはどんどんいけるかも……。


「あ、私には高校生の時から普通に話し掛けてくれてましたよね。どうしてですか?」

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