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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り
昼間に起きて帰ることにした。
昨晩まであったことが解決して心が軽い。
朝方に颯太といけないことをしていたのも、ソラ先輩にはバレていないみたいだった。
久しぶりに清々しい気分。
途中の駅まで送っていくと言い、颯太が一緒に着いてきてくれた。
一応、心配してくれているみたいだった。
彼女として大切にしてもらえて嬉しい。
颯太の家に来る時に使っている駅から電車に乗る。
席は殆ど埋まっていたけど、3人で横並びに座れた。
「どうやったらオセロって強くなれるんだ」
「さあ?颯太はもっと考えればいいんじゃないかな。すぐに置くから」
「頭の回転がいいんだ!それにオレがなにも考えてねえみたいに言うな」
颯太とソラ先輩の話を聞いていると、自然と口角が上がって私も楽しかった。
次の駅に着くと、同じ車両に乗っていた人が殆ど降りた。
それと同時に、新たに数人が乗車してきた。
「あー!颯太じゃーん」
ヒールの音をコツコツと鳴らしながら、ひとりの女性がこちらにやって来る。